福岡県太宰府市の丸山医院(内科・消化器科・循環器科・リハビリテーション科)

2021-05-17

不整脈:右脚ブロックと左脚ブロック

右脚ブロック、左脚ブロックって何?

心臓の後方にある房室結節から、左心室と右心室への電気信号の伝わる道筋は以下の通りです。
房室結節から続く1本の線維の束(ヒス束、長さは約10mm)が、心室中隔(左心室と右心室の間にある壁)の頂上部を前方に進んでいきます。その間、心室中隔の左心室側ではヒス束から少しずつ枝分かれした左脚が、帯のように幅を持った構造を示します。左脚が分岐し終わった後の糸ほどの太さの線維の束が右脚で、心室中隔の右心室側を下っていきます。
電気信号が右脚あるいは左脚を伝わりにくくなった状態が、それぞれ右脚ブロック左脚ブロックといいます。

左は心臓を展開して内部を右心室側から見た図、右は左心室側から見た図です。
房室結節・ヒス束・右脚(赤で示す)が心室中隔の右心室側を走行しています。その裏側の心室中隔の左心室面(右図)では、左脚(赤で示す)がヒス束から少しずつ分岐して帯状になっています。

右脚ブロック

右脚と左脚の構造の違い(左脚は帯状で幅があり、右脚は糸のように細い)から想像できるように、左脚ブロックよりも右脚ブロックの方が多いです。
右脚ブロックも左脚ブロックも症状がないので、健康診断時の心電図で見つかることが多いです。右脚ブロックは健康な人の2~3%で認められ、男性に多く年齢とともに見つかる頻度は増します。

右脚ブロックは心臓病が原因で起こることはまずないので、治療や定期的な経過観察が必要になることはほとんどありません。

左脚ブロック

左脚ブロックは、右脚ブロックと違って、何らかの心臓病が原因であることが少なくありません。しかも、傷害された範囲が広範な重症の心臓病がみつかることもあります。

左脚ブロックが見つかった時には、心臓の検査を受けることを強くお勧めしたいです。

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