福岡県太宰府市の丸山医院(内科・消化器科・循環器科・リハビリテーション科)

2023-09-19

起き上がり、移乗動作の介助方法について

残暑お見舞い申し上げます。9月とはいえまだ夏を思わせる暑い毎日です。

前年度、ポジショニングの勉強会を開いたのですが、今年はベッドから車椅子に移乗動作の介助方法について勉強会を実施しました。

⓵ベッドからの起き上がり

1,仰向けの状態から両膝を曲げ、横向きに寝返りをする。下になっている腕は身体と直角になるぐらい伸ばす。

2.両足をベッド端の膝まで降ろし、肩(手のひらが肩甲骨の内側)と腰を支持する。

3.動ける方は下側になっている肘に体重をかけながら、全介助の方は下側の腰を支点に起こしていく。(肩は斜め前上方 腰は下方)

4.身体をベッドと垂直に起こして、両足を床につける。座位保持出来ない方はベッド柵を把持するか、支えておく。

②ベッドからの立ち上がり

1,浅く座り、ベッドの高さを膝の位置から3㎝高い位置にあげる

2.足を引き、両足底を床につける

3.前かがみになり、お辞儀をするようにしお尻を座面から浮かす

③ベッド↔車椅子の移乗

準備 ・浅く座ってもらいベッドと足に隙間ができるように

   ・足底が両足ともついている

   ・膝よりもお尻の位置が上で、移乗先の座面がお尻より下に

   ・移乗先が30°~45°に置き、近づける

1.近い方の手を奥の手擦り(車いすの肘掛け)を持ってもらう。無理な方は近い方の肩甲骨と骨盤をしっかり支え、密着する。

2,介助者の足は移乗する際に邪魔にならないようにし、前方に誘導しお尻を浮かせる

3.お尻の高さを変えずに、ご本人と一緒に回転する

4.ゆっくり座面に座ってもらう

ダメな例

・ズボンを持つ 

・介助のピードが速い

・勢いよくズドンと座らせる

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