福岡県太宰府市の丸山病院(内科・消化器内科・循環器内科・リハビリテーション科)

2022-08-01

転倒、転落について

医療現場においては転倒、転落は「自らの意思なしに、身体の足底以外の部分が床についたもの」になります。転倒、転落は、いつ、なぜ起こるのか、予防をするのにどのようにアセスメント(分析、評価)をおこなっていけば良いのかを考えていきます。

多い時間帯

夜中から朝方が多い

至った行動のきっかけ

排泄行動が約80%、自発的動作が約70%、介助下27%

内的要因(身体面)

薬物(睡眠薬、抗うつ薬)
身体的疾患(麻痺の状況や活動性、不穏状態、発熱、痛みの部位)
など、患者様一人一人を情報共有し、考慮すべき。

外的要因(環境面)

①ベッド、ポータブルトイレの高さ、位置 

高さ
・足裏が床にしっかりとついた状態で膝とお尻の高さを比べて
おしりの位置が膝よりも約3cm高い姿勢

・低いと立ち上がれず、高いと滑り落ちる

・ベッドとポータブルトイレの高さは同じに。

位置
・麻痺、骨折等の患側の方に乗り降り口をつくるのではなく、
動ける健側に乗り降り口をつくる。
・ポータブルトイレの位置
健側のベッドに対して30~45度の位置に置く。車椅子も 同じ。

②履物の種類(スリッパ、靴など)
・自宅のスリッパ
滑り止めのついてないものは転倒リスク高い

③トイレまでの動線(つまずきやすい敷物、電気機器コード類、夜間の照明)

今回、病院内での勉強会での内容を一部載せています。自宅でもベッドの高さや乗り降りの位置、ポータブルトイレの位置など参考にしていただければと思います。

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